知っておこう家族介護の為「認知症(認知症状)」

認知症(認知症状)と言えば
こんなこと思っていませんか?

高齢者になったら認知症(認知症状)になり、
人格が崩壊してしまう
人の顔が分からない
どこかフラフラ外出してしまう
暴力をふるってしまう
なにがなんだか分からない…。
皆に迷惑を掛けてしまう。

だから認知症になるくらいなら…。

そもそも認知症(認知症状)って介護される人も
介護する家族の人も
基本的なことは知っておいてくださいね。

これから必ず起こる家族介護
基本は重要です。

【認知症(認知症状)とは】

 

認知症(認知症状)は
1、脳が小さくなっていく(萎縮)のものか。
2、脳のダメージ(損傷)によるものか

「症状」

いつもと違ってきた、現れた行動と言えるのでしょうね。
だから病気ではないですね。

例えば、
風邪をひいた時に症状としてでるのは?
くしゃみ?

鼻水?
はなずまり?
(コンタックの宣伝か…)
発熱?
のどの痛み?
寒気?
人によって様々ですよね。

 

そして、これ症状ですよね。
病気ではないではないよね。

以前、厚労省に病気と言う表記はやめた方がいいのではとう申し入れをしたことがあります。
結論から言えば、
認知症を病気と言えば一般に広まるからという答えでした。

ちょっと認知症状を専門的にいわせてね。
「認知症」(認知症状)とは、
脳の認知機能の低下により、日常生活や社会生活への様々な支障が現れる「症候群」のことをいいます。認知症はひとつの症状という結果で病気(原因疾患)ではありません。

となり、
病気(原因疾患)などで、脳の神経細胞が変化したり損傷を受けたりして働きが悪くなることで症状として現れます。

で、
あまり知られていませんが
認知症(認知症状)を引き起こす病気は70あるいは120と数多くあるといわれているのです。

【病気が原因の認知症状代表例】

良く知られた認知症状を引き起こす病気は、アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症状)・脳血管性認知症状・レビー小体型認知症状です。

以前(今も?)、東京都で知って安心認知症というのがあって。
認知症かなと思ったら、早めに病院に相談することをお勧めします。
とありました。

 

この様に病気が原因であって、認知症は結果です。

 

【物忘れと認知症の違いはヒント】

まぎらわしい「物忘れ」

誰にでも起こりうる老化現象の一つ
「物忘れ」
忘れてしまう事やうっかりすることが多くなったとしても
「物忘れ=認知症」というわけではありません。

加齢による物忘れ=うっかり体験したことを忘れている。

加齢によらない物忘れ=天然。

認知症の場合=体験したことを忘れている。
すっかり、すっぽり気持ちいいほどに忘れている
この場合の忘れているという表現は
あくまでも、受け手側
介護する側の視点
家族の介護側の視点ですけど。

認知症状の高齢者ご本人は
まったく、「悪意」が無い。

つまり

ヒントがあれば、加齢に伴う場合は思い出し、
ヒントがあっても、認知症状の場合は体験したこと自体を覚えていないので思い出しません。

 

【認知症(認知症状)それぞれ】

そこで
気を付けなければならないのは
認知症(認知症状)高齢者に対し
思い出させようとヒントや質問などを
あなたが一所懸命繰り返し行うと、
ストレスに感じたり不安になって
怒り出すケースもあります。

ご注意くださいね。
認知症(認知症状)も病気もいろいろです。

そうは言いながらも…
認知症状軽度から中度に移行する時は
分かりづらいですよね。

これ、認知症状?
これ、物忘れ?
そんな、場面だってあります。

そんな時
認知症状の表れとして
表情が硬くて、目が怖いシーン
一つの判断材料になります。

 

これから必ず起こる家族介護
やっぱり、基本は重要です。

最後に、

全ての高齢者が認知症状の重度になる。とか。
知症状の重度になって全て周りの人に迷惑をかける。とか。

そんなことも、限りませんからね。

 

(以前、定年生活コラムで掲載していたのをリメイクしました。)