ガスコンロをつけたままの親

 

ガスコンロをつけたままの親

 

【質問者さんからです】

ガスコンロの火をつけたまま忘れる、ことがふえた母親。鍋やヤカンを焦がしてしまったことも、度々あります。同居しているので、今は私が気づくので大丈夫です。しかし、この先、火事を起こさないか心配です。良い方法はありますか?

 

 

結論、ガスコンロからIHコンロ(クッキング・ヒーター)がおすすめ

 

高齢者が日常生活を安全におくるうえで、本気になって注意しなければならないこと、火の取り扱いです。

 

私も、20年以上在宅介護で「ヘルパー&ケアマネ」としても「策」を講じるランキング、1・2を争うのが、家族の介護で「火の取り扱い・不始末」です。

自宅で火事を起こしてしまうと、親だけではなくて、同居していれば自分自身の身の危険だっておこります。延焼してしまえば近所にも迷惑になってしまいます。火事は全ての財産と信用を一気になくします。

実際に、認知症の方がガスコンロの「火をつけたまま」忘れていたり、鍋などに「火をかけたまま」出かけたりすることもあります。火事までにならなくても鍋やヤカンを焦がすと言ったヒヤリとすることは、実に多く見られています。本当にヒヤリとします。

このようなことが起こらないように、早く手を打っておいた方がいいのです。 

 

私自身の20年以上の在宅介護職として、苦い苦い経験があります。だからこそ、家族の介護で火事にならない「火の取り扱い」についてのリスク対策、お金ですませることができるのであれば、済ませておいた方がいいと実感しています。今回はモノ対応のお話です。

 

ガスコンロによる火事データ

 

 

平成29年の出火件数39,373件のうち、失火による火災は全体の70.5%、その多くは「不注意・不始末」から発生しています。出火の原因をみると、コンロによる火事が3,032件、そのうち「ガス・コンロ」によるものが、全体の86.0%になっています。

なんと、ガスコンロの火の消し忘れは『49.6%』です。

(総務省 消防庁データより)

 

このような実情からも、 IH コンロ(「IHクッキング・ヒーター」といいますね)は直接的に火が出ないことから、安全性が高いコンロとして人気がでています。

もちろん最近は、ガスコンロでも自動的に消えるものもあります。
しかし、 IHクッキング・ヒーターは、火が出ないということが最大の特徴です。例えば、調理していた時に、袖に火が燃え移らないということは大きですよね。

 

IHクッキング・ヒーターのメリット

IHクッキング・ヒーターが安全の理由

 

◎ 火が出ない

◎ 消し忘れがふせげる

◎ 調理中の袖への引火しない


◎ 火事をおこさない

◎ 金属の鍋を置かなければ、天板は熱くならない

そして、音声ガイダンスがついた機種もあります。

 

【注意点】

1,調理後、天板は熱くなっているので火傷に注意
2,少ない油で揚げ物をすると、油が一気に加熱されて出火になるので注意

IHクッキング・ヒーターが必要なわけ

高齢者は歳を重ねるたびに、以下の通りになります。

 

・ 注意力低下

・ 判断力低下

・ 視覚機能低下


・ 運動機能低下

そして、このような状態から、ちょっとしたきっかけで今までしていたことを、忘れてしまったりするんどえす。

 

自動的に、対応してくれる「モノ」が必要になります。

おわりに

火の不始末による、火事のリスク対策として、調理する器具を見直すことをお伝えしてきました。

 

認知症に限らず、家族の介護の場面だって、あなただって、わたしだって、「つい…」「うっかり…」は、誰にでも起こりうることです。しかし、気が付けば鍋やヤカンを焦がすことが頻繫におこるのは、生活での危険信号です。

「火の取り扱い」の仕方は重要ですからね。

だから、ガスコンロからIHクッキング・ヒーターに替えるのをおすすします。

やっぱり、一番重視すべきは、安全か否かですよね。
これからも家族の介護は、いろりろおこります。
『備えあれば患いなし』です。

 

 

本日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。