介護のきっかけ、4大骨折

 

 

ホントに多い、高齢者「4つの骨折」

 

高齢者の転倒は、「骨折」をしてしまい介護の状態になることがおおいです。ある日突然の家族の介護がスタートすることにもなります。では、どこの骨の箇所(部位)がよくある4つの骨折箇所についてお話しします。

(1)脊椎圧迫骨折 (せきついあっぱく・こっせつ)
(2)上腕骨近位端骨折 (じょうわんこつきんいたん・こっせつ)
(3)橈骨遠位端骨折 (とうこつえんいたん・こっせつ)
(4)大腿骨頸部骨折 (だいたいこつけいぶ・こっせつ)

 

 

高齢者の多くが転倒している現状

救急搬送された高齢者の数は、2018年には約8万2千人となっています。東京消防庁の調査によれば、2014年からの4年間で、約1万6千人も増えているとのことです。
なんとなんと、その運ばれた高齢者のうち、81。77%が転倒なんです。このデータからも、非常に多くの高齢者が転倒していることが分かりますよね。

 

「転倒する」、介護生活になる高齢者

気になるのは、どこの場所で転倒するのかと言えば、50%以上が家のなかで転倒アクシデントが勃発しており、最も多いところは「居室・寝室」となっています。ちなみに東京消防庁の調査のデータです。

家の中って思うかもしれませんよね。元気で若い人であれば、想像もつかないでしょう。あなただったら、転倒しても、打撲や捻挫くらいですみますし、まして人前で転倒したら、スクッっと立ち上がって何食わぬ涼しい顔で、そこを立ち去ることはできますよね。。。

実際は心の中は、ムチャクチャ恥ずかしいのをこらえて、逃げるようにその場所を離れることだってできます。
そして、時間の経過とともに回復していくケースでしょう。


ところが、高齢者となると転倒したあとは、けっこう生活におおきな影響が出ることがあります。

 

「平成30年度・高齢社会白書」によると、要介護と認定される原因の約10%は「骨折・転倒」となっていて、骨折してしまうと『ベッド』上で寝ている時間が長期化し、寝たきりになってしまう危険性もでてしまうます。

 

なぜ長いことベッドで寝ていると、ほんとうに寝たきり状態になってしまうかと言えば、筋力が低下してしまうので、「歩かない」が「歩けない」になってしまいます。そして、歩けない状態になってしまうと内臓系や精神的にも影響を及ぼしてしまいます。

高齢者のは転倒などで、骨折になってしまうととても、その後の生活に支障がでてきてしまいます。
支障がでるのは、身体が思うように動かないからです。

では、どの箇所(部位)が高齢者には多いのか、みていきましょう。

高齢者におおい4大骨折

高齢者におおい四大部位の骨折

イクル、

(1)脊椎圧迫骨折 (せきついあっぱく・こっせつ)
(2)上腕骨近位端骨折 (じょうわんこつきんいたん・こっせつ)
(3)橈骨遠位端骨折 (とうこつえんいたん・こっせつ)
(4)大腿骨頸部骨折 (だいたいこつけいぶ・こっせつ)

 

※(4)については、大腿骨近位部骨折(転子部骨折、頸部骨折、転子下骨折)ともいいます。

これらの骨折について、詳しくお話ししましょう。

骨の折れやすい4大箇所(部位)

 

1,脊椎圧迫骨折 (せきついあっぱく・こっせつ)

前かかみになって、ちょっと重いものを持ち上げたり、掃除や洗濯などの家事をしただけでも、背中や腰が痛くなります。 レントゲンなどでみると背骨が潰れていて、これを圧迫骨折といいます。尻餅をついて転んだり、寝返りや立ち上がりなどのときにも「うっっ」と、いう痛みが激しくでることもあります。 

 

2,上腕骨近位端骨折 (じょうわんこつきんいたん・こっせつ)

なにかの拍子で、転んでしまって自分の身体を支えるために、床や地面になどに手をつく。または、直接肩を打ったりするとよく骨折します。また肩の周囲の筋肉などは、加齢にともなうこと老化が起きているため、骨折とともに脱臼することもあります。

 

3,橈骨遠位端骨折 (とうこつえんいたん・こっせつ)

道で滑って転んだり、つまずいて手をついて転倒したとき。家の中の床に落ちているチラシで「ずーずーずー」と、足をもっていかれて手をついて転倒したときに起こります。手首の部位の骨折です。単純にヒビが入っただけというケースもあります。こなごなになってしまう粉砕状に折れてしまうこともあります。腫れと痛みは、もはや激痛。

 

4,大腿骨頸部骨折 (だいたいこつけいぶ・こっせつ)

家の中で敷居などにつまずいたり、ふらついて身体をひねって転倒、ちょっとしたことで倒れた時などに、足の付け根(フトモモ)の付け根の痛みとともに立ち上がることが出来なくなります。高齢者の骨折では、きっちり治してほしい骨折でもあります。
なぜなら、十分な体動、座位や寝返りができなくなることも多く、肺炎や褥瘡、下肢静脈血栓症などを生じて生命の危険に追い込まれることあります。

まとめ

 

 

 

高齢者にとって、4つの骨折をお伝えしてきました。ちょっとしたことで起きたりしてしまいます。それはちょっとした不注意から起こることが多いです。調査によれば、転倒の原因の第1は「つまずいて」で35%と最も多く、次いで「滑っ て」が25%、「ふらついて」が15%の順になっています。

 

これ、ケアマネジャーとしてもかなりの頻度で巡りあいます。
しかし病名の漢字が読みにくいし、意味が分かりずらいですよね。

高齢者の骨折、よくある「4つ骨折」についてでした。

貴重な時間をいただきまして、まことにありがとうございました。