キケン!形だけの「仕事と介護の両立支援制度」
目次
本日は、会社のコンプライアンスになっている仕事と介護の両立支援制度です。
必ず訪れる従業員の「家族介護」、2つの実例をお話しします。
実は会社は本気で考えないと、マジメな従業員が介護で退職といわないで、黙って会社を辞めっていってしまいます。マジメな従業員ほどです。
会社にとっておおきな損出ではないでしょうか。
やっぱり、会社には使える仕事と介護両立支援制度の導入と活用のヒントにしていただければ嬉しいです。
【会社、仕事つづけられない介護】
30代、女性従業員さんのはなしです。
ある日、一人でくらしている80歳の父は、脳梗塞で左半身マヒとなり、介護が必要となりました。
父の前では心配かけないようにと、できるかぎり笑顔で接しながらいつも気を張っていました。
父から調子が悪いといわれると、会社の仕事の前後に、父のところへいかざる負えません。そして、自分の時間が持てずに、プライベートでは1日も休める日はありませんでした。
わたしは、正社員で働いているので、「介護休暇」の相談を上司にしてから会社にしました。会社は「介護休暇」について把握できていませんでした。
この時に思ったことは、いつまで続くかわからない介護に対しての「介護休暇」の制度は利用しにくいということです。また一緒に働くスタッフはみんな同年代か若い方が多く、介護に対する理解を得ることが難しかったのです。
わたしは誰にも相談できずに、退職を決めました。
【会社、仕事をつづけられる介護】
40代女性従業員さんのはなしです。
会社では、一緒に暮らしていく両親の介護をしていることを「カミングアウト」しています。
子供は小学校の2年生の男の子です。熱をだして学校を休んだときに看病などで半休をとったりします。
そんななか、両親の介護では定期的に病院にいって、先生の話を聞くために休むことがあります。職場的には、ちょっと「介護休暇」をとることは肩身が狭いような感じがします。しかし、何かあったら、上司に、両親の状況を説明しています。
上司は、介護にたいして理解もあって助かっています。なによりも、仕事と介護の両立支援について管理職がしっかり学んでいるので助かります。
仕事をつづけながら介護が出来る環境です。
最後に
会社の従業員の働く環境への「取り組み方」・「制度取得させかた(仕組み化)」によって違ってくる、仕事と介護の両立支援です。
ぜひ、末永くつづく会社創りをしてください。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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