家族の介護は一呼吸

 

家族の介護の感情のコントロール

 

 

家族の介護では、誰もがイライラや怒り・不安などの感情と無縁ではありません。そして仕事をしながら会社に勤めていれば、仕事との調整、家族や他人との関わり合いの中で思ったように行かないことにぶつかったりして、感情のコントロールが効かなくなってしまいます。

 

「会社では、言いたい事ばかりいわれている」
「親は、言うことを聞いてくれない」
「家に帰れば、いつも小言を言ってばかりだ」

などなど、イライラや怒り・不安の種が次から次へと湧いてきて、そこから意識を右から左へそらすことができずに、感情にとらわれてしまう。そのようなことって多いのではないでしょうか?

そんな感情を、コントロールする方法があったら便利ですね。それは「ひと呼吸」です。

「ふーーー」っと意識して行うだけで、ギュッと締めつけられた心の緊張をほぐし、感情そのものをリセットさせることができるんです。

 

家族の介護の場面では、感情が先にたってしまいコントロールせず、ひとときの感情で反応してしまうこともあります。本当だったら、じっくりと考えて反応や行動すればいいと分かっているのにです。。

家族の介護で、心と身体の中にあるちょっとイヤなものを「ふーーー」と吐き出して、心の弦をゆるめましょう。

 

「ひと呼吸」で自分の心のコントロール

家族の介護

「ひと呼吸」、ひと呼吸と言うくらいですから、基本的には呼吸をすればいいだけの話です。
そうすることによって、いちど気持ちをリセットさせ前向きな行動をとることができるようになって、自分をコントロールする方法です。

「ひと呼吸」から、2つのメリットについてお伝えします。

1、動きを止めることができます。

常に走っている状態では自分の状態を判断することができません。感情コントロールがきかないまま流れにまかせてしまうと「正しい判断」ができません。ひと呼吸で物理的にイヤな流れの動きを止めることができます。

 

2,冷静さを取り戻すことができます。

「ひと呼吸」という間をおくことによって、自分の気持ちを冷静にすることができます。それが結果的に自分の行動を考え直すことができるようになり、冷静な判断ができるようになります。

 

家族の介護

この流れで、悪い感情のスパイラルをたち切っちゃいましょう。
イラついて焦ったりしても何の解決にはなりませんよね。自分をとりもどした者勝ちです。そんなたときは、動きをとめてできるだけ早く冷静な自分を取り戻すことができます。
感情の状況が変われば対応や方法もかわるはずです、あなた自身の感情の状況がかわれば最善な方法が生まれます。

それが結果的に自分を助けてくれることになるでしょう。

ひと呼吸から深呼吸へ

介護と脳

ひと呼吸ができたら、深呼吸をしてみましょう。
じつは呼吸は、自律神経系だけでなく、私たちの「脳」とも深くつながっています。

 

ちょっと意識してほしいのは、ひと呼吸できたら深呼吸をしてみましょう。ご存知かもしれませんが「脳」の働きのなかで、知られているのが、リラックスしているときに出す「α波」です。そこで意識ながら深呼吸を繰り返すことによって、脳波をリラックス状態「α波」に近づけていくことができます。そして、リラックス状態を維持することが出来るようになります。


呼吸は、心や脳とつながっており、意識的な呼吸ができるようになれば、おのずと心や脳の状態もコントロールできるようになっていきます。

 

立命館大学のレポート

介護と気持ち

「呼吸による気分変化」について、徳田 完二(立命館大学大学院応用人間科学研究科)の先生によると。


呼吸法には、「心身をリラックスさせる技法、習得に時間のかかる方法もあれば,習得が容易なうえ,実施に多くの時間を要しない簡便な方法もあって、
呼吸によって、緊張や不安、抑鬱について気分が改善される。
というレポート内容になっています。

 

最強のアイテム、「ひと呼吸」

介護と疲れ

普段なにげなく行っている「呼吸」を、ほんのちょっと意識するだけで、心の状態、感情ばかりでなく、胸や肩などカラダの力が抜けて、リラックスした状態になり自分を取り戻してコントロールできる最強のアイテムになります。

 

呼吸は時間のかかる行動ではありません。おそらく、ほとんどの場合が一瞬でできる行動のはずです。

 

ふーーーー

 

介護疲れさようなら

家族の介護では、いろいろと経験していないことが次から次へとおこります。経験していないから仕方がない事です。そんなときは出来るかぎり感情にとらわれてしまわないように、感情をコントロールする「ひと呼吸」で対応です!