こんにちは!明るい介護は、あっ軽い介護。
親の介護は家族介護「ダブルケアの時代」仕事との両立のお時間です。

認知症の高齢者は手に負えないと思いますか?



結論
「ほとんどの方はやり方次第」

私は、同じ職場でヘルパーとケアマネジャーとしても20年以上の現場に携わってきています。介護する側もされる側も、家族の介護では少しでも明るく自分の人生を笑顔で過ごしてほしいと思っています。

【旧家ゴミ屋敷】

坂を昇りきった丘の上に、大きくて古びたお屋敷がありました。
地元でも有名で地域のお世話などもされていたお宅です。
実は、そこには寝たきりのお父さんと数分後には忘れてしまう認知症のお母さんが
二人でひっそりと住んでいたのです。

老夫婦には息子が二人いて、長男は遠方で次男は近隣の区にお住まいでした。
長男さんは年に1~2回程度、家族には内緒でふらっと訪れます。
次男さんは2か月に1~2度、やっぱり家族をおいて一人で訪れます。

次男さんの心配事は、家にやってくるたびにゴミが増えていてる。

たくさんある部屋は
ゴミが放り込まれているようなありさまで
9部屋ある家の中使える部屋は

  • ご主人の寝室
  • 奥さんの寝室
  • 台所
  • 応接は…イスには座れる程度。

 

つまれつまれてこんな状態
なによりも捨てている気配がないのです。
室内がゴミ屋敷状態へ。

次男さんが片付けようとすると、
「次男ちゃん、いいから~いいから~ゆっくりしていきなさい!」
「次男ちゃん、おいてあるの!」
「次男ちゃん、もう帰ってちょうだい!!」

もともとお母さんは
綺麗好きで整理整頓されていたお部屋でした。

次男はホームページで介護事業所を探して、
ケアマネとヘルパーをお願いしたい依頼の電話でした。
(当時まだまだ自由に介護事業所を選べる時代)

次男曰く、両親はこの数年間ご近所様とのお付き合いは全くありません。
親戚・縁者も家に呼ばないのです。以前は人が集まる家だったのに、
訪問されることを喜ばないのです。
そしてゴミが…。

介護保険申請と介護サービスは同時並行で進め
依頼となってから1週間2週間一ヶ月…月日が経過

自然が家に帰って来るたびにゴミ屋敷から徐々に元の部屋に戻りました。

【警戒心が強い認知症高齢者】

そもそも
認知症の方はこちらが思うように動かすことは難しいですよね
なによりもなかなか伝えて認識してもらうことが難しいですね。

ほとんどの方、重度の認知症でなければ
自分が少しおかしくなってきている…
ということを自覚しています

自分がおかしい
人に見せたくはない
などなどの気持ちがあり

人に対する
警戒心がものすごく強いです。

どのようにしたら良いのでしょうか

【第一次関門突破】

ここでは具体的にヘルパーさんがとった行動の
玄関から部屋に入るまでをお話しします。


1、明るく振る舞う
笑顔は全てのパスポート

2、認知症をうまく使う
すぐ忘れる脳の習性を利用する。玄関先で断られる場合は家の周りをぐるっと回り再訪問。
ただ注意しなければならないのは、嫌な感じ怒らせたらいけません。

3、接近する
パーソナルスペースを縮める 。

4、ボディタッチ
軽く肩に手を置いたり、手に触れる。
この手を触れる場合は
「手が若々しいですね~」
「つめのびてませんか」
など理由はいくらでも付けられます。

ここまでくれば第一次関門は突破されました。
第一次ですが、これが非常に難しいのです。
このように、ひとつひとつ行なって下さい。

一気にあれもこれもはNGです!

脳が処理できず気持ちがついていかないのでNGです。

ところで、なぜ在宅のヘルパーさんできるのか?
時間給で動いているからです。
指定された時間内でミッションをしなければなりません。
掃除・洗濯など家事援助は1時間未満でね、、
でないと利用者さんの生活を守れないからです。
だから、技術的にも濃縮されたものになります。

 

在宅ヘルパーさんがお近くにおられたら
認知症の対応など聞いてみるのもいいでしょうね。


【捨てる気配がないという意味】

最初に、捨てる気配がないという初めの言葉覚えていますか?
捨てる曜日が分からないという事だったのです。
ヘルパー来る日はゴミ出しの日に
で、このお母さんのお家はキレイになっていきました。。

家族介護ではいろいろなことが起こります
家族だからこそ
わかっているけど
わかっていないことも
そして考え方ものの見方が一方的になりがちになります。

家族介護では
認知症になろうとなかろうと

ひとつ
ひとつ
向かい合っていかなければならないこともあります。

そんな時は

時には思いっきり 俯瞰して見てみましょう
あなたの方法で構いません 、多様な視点から 物事を考えるように 意識してみてください 。

 

少子高齢化によって
これから、ダブルケア、トリプルケアといった時代がすぐそこまで来ています。
しかし、『仕事』を続けて『介護』も続けていかなくてはならないかもしれません。
介護人生なんてありません。

国は介護離職ゼロをうたっています。
会社では仕事と介護の支援制度はコンプライアンス。

大丈夫です。
あなたの人生!あなたの仕事!あなたの介護!
会社も支援してくれます!

一緒に歩んでいきましょう。

~会社にあったルール作り、明るい未来のお手伝い~