【おじの介護で生活破綻!?】

 

【一気に苦しくなった介護】


製造業に勤務し総務の責任者として、従業員30名ほど、採用にも携わっていました。
若い時に母は他界、きままな一人暮らしで介護は他人事でした。

当時、まわりで家族介護の大変さをチラホラ聞くようになりました。
でも私は大丈夫。
そして介護相談窓口はどこにでも整備されていると思っていました。
万が一の時はそこが動いてくれる、その相談を受けた人が中心となって動いてくれると思っていました。

という…今から考えれば、実際は根拠のない大丈夫でした。

【伯父の介護】

伯父は温厚で、お母さんのお姉さん(伯母さん)の夫。
数年前に伯母が他界し、一人暮らしで年金暮らし。
伯母が亡くなってから淋しさのあまり
お酒が離せなくなり、医師からはアル中診断。
認知症(状)も出始めました。
また、ちょっとした場所で転倒を重ね
よく頭や体にあざをつくっていました。
伯父は転倒して
体をぶつけてしまったことすら覚えていません。

伯父のことが気がかりで目が離せなくなってきました。
介護度で言えば、
みなさん同じかと思いますが
中度に変ってきたあたりです。

【きっかけは督促状】

実はお恥ずかしい話、
介護に携わっていることが
心の中では
「いいことしてるよ」
「役に立っている」

と少し自慢にもなってました。

温厚でお金には几帳面な伯父

ところがある日
デイサービスからの督促状が私宛に…。

4カ月の滞納。
それからというものデイサービスから催促の電話が
業務中に何回も携帯がなるようになりました。

伯父の介護キーパーソンは私。

これをきっかけに生活一変、
自分の生活費を削ってまで面倒をみるようになりました。

人生のレールが大きく変わりました。
介護をしながら仕事を続けることはできない
と感じはじめてました。

【勇気を出して相談】

その時の考えは
家の事だから…
介護の相談…
会社に迷惑かけられない…
自分が頑張ればなんとかなる。
という意気込みです。
そんな折、疎遠になっていた伯父さんの妹(叔母さん)が色々言ってくるようになり
心も体も疲れてしましました。

仕事も伯父の事も上手くいかず悩んでいたのを
みるにみかねて、知人が声をかけてくれました。

知人が紹介してくれたのは、
仕事を続けていこうと思うのならば
仕事と介護の両立支援
介護制度の仕組みと活用の仕方を介護現場のプロに相談してみたら
といわれました。

勇気を出して相談してみました。

【昨日の私と今の私】

「自分の人生を犠牲にしてまでの介護人生ってありませんよ。」
と優しく言われました。

そのひとことで、
気持ちも身体的な苦痛も和らぎ

いままでつかえていたものが一気に溶けました。

介護は先が見えない、
自分の生活の先も見えなかったことが、、、。

これからの方法と介護についての手立てを教えてもらいました。
業務の域を少し超えてケアマネジャーにも入ってもらっていました。

伝え方もあるんだなぁ~。と(笑)
今までの悩みは一体なんだったのか…。

仕事を続けながら伯父の介護にも抱え込まずにたずさわり、
仕事に集中できるようになり
自分の生活を取り戻せました。

【最後に】

なにもしていなかったわけではありません。
介護のこと
福祉のこと

お金のこと
で相談してきましたが、

結局は
○○へ聞いてみてください、
△△に行って下さいという感じで
綜合的な方向性や手立てを明確に伝えらてもらえず。

自分なりに情報収集しながら動かざる負えないので
つかれちゃいましたね。
顔にも出ていたと思います。

(苦笑)

 

ちょっと遠回りでしたが
心機一転で頑張っています。