【涙、でなくなるの!?】
目次
泣いて過ごすより、笑って過ごした方がいいですよね。
人は、いろいろなことを経験しすぎると
「もう、涙なんかでないわ」
と、おっしゃられる方もおりますね。
涙でなくなるのでしょうか?
【息子の介護休暇】
息子は、自衛隊の飛行機や乗り物などをつくっている会社の技術者さん。
お父さんの退院の準備で、2日間の介護休暇で実家にもどってきてました。
お母さんの介護のサービス担当者会議(担会)も、
お父さんの退院の前日に行なわれると知ったので
2日間の介護休暇を申請されたそうです。
【主役はお母さんからお父さんに…】
お母さんの担会は10分程度で終了。
次は、お父さんの話題になりました。
お父さんと最初にお会いしたのは
12年前、83歳を過ぎた頃お会いしたのでした。
これぞ大正生まれ、
お父さんは厳しい人で、
筋金入りのガンコもの。
大正生まれらしい、ガ・ン・コ・も・の。
(ユニーク)
「最近暑いね~、うちのエアコンもきかなくなってきてさ。ポンコツなんだよ。」
「わしみたいなものだ。あはははっ」
そう言ってなかなか動かない、エアコンを
バンバン、バーン!
手のひらでたたきました。
ガタガタ、ゴーゴー
そのポンコツのエアコンから
爽やかな風が流れてきたのでした。
「さすが昭和の技術者!」
みんな大笑いしてしまいました。
お父さんはやったぞ!
下を向いてニコニコと、
笑ってました。
そんなお父さんの微笑ましい話に
息子さんは、おどろいていました。
【優しいお父さん】
お父さんはストマを装着(人工肛門)しています。
お母さんの介護をされていました。
お母さん、両足が不自由です。
病院への介助や買い物
洗濯・掃除など98%
お父さんが行っていました。
そればかりではありません
例えば、
お母さんは床に直接座ってしまうと立ち上がれなくなります。
お母さんが困れば…
黙って、日曜大工で手すりを作っていたりもしてました。
お父さんは
ご自分にも、息子さん達にも厳しく、
でも、
お母さんにはとっても優しいのです。
【自慢】
毎日、お父さんは習ったパソコンで、
撮った写真を編集したり、
プリントしたりしていました。
孫たちとは、メル友です。(笑)
息子さん
自分の親父を褒めるわけじゃないけど
80歳になってからパソコンはじめて、
挙句の果てには、
あれを教えて欲しい、
これやるにはどうしたらいい?
自慢のオヤジですよ、
と。
うれしげに語ってくれました。
私はそこで、
お父さんがお話しされていたことをお伝えました。
実はね、
お父さんはですねぇ
こんなこと言ってましたよ…。
あんなことも言ってましたよ…。
息子を誇りに思い、尊敬し、自慢していました。
お互いの気持ちが重なったシーンでした。
【心を繋ぐ役割】
実は、お父さんは急変し
この担会の、3日前にお亡くなりになりました。
本日はお父さんのお通夜。
約束していたから…、
という、家族の意向で
開催された、お母さんの担当者会議。
お母さん
「もうこの年だから涙が出ないよ…」
「でも…お父さんは、私のことを、心配して、逝ったんだろうな…」
スーッと
涙が頬を伝わっていました。
本日も貴重な時間、
ブログにおつきあい下さり、感謝申し上げます。
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このブログは、仕事と介護の両立応援ブログとして
おやの介護に直面されている方々向けになっています。
介護中度期・重度期の対応やその先などをブログにしています。
全て22年間の実話であり、現在も進行中です。
介護はケアマネがついていても混乱する時もあるようです。
あなたの自身の介護の参考やヒントになればと思います。
〈このブログ注意点〉
①時々脱線してしまうのが、たまに傷です。
②毎年のように介護保険サービスのルールや環境が変わります。
③一年前のブログを読んで介護サービスの活用は危険があります。
尚、登場人物の名前は仮称です。
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