フレイルという言葉をご存じですか?
今後この「フレイル」という言葉は、みなさんも
聞く機会がふえるかもしれません。
分解して、お話ししていきますね。
「フレイルとは日本の高齢社会に合わせた、あたらしい考え方(概念)です」
今回はフレイルの考え方について簡単に触れたいと思います。
フレイルの考え方
目次
「介護の状態と健康の状態の中間点」
地域みんなで、高齢者の健康で自立の状態へ促進!
【フレイル】
そもそも、フレイルとは、
アメリカなどの老年医学の分野で使用されている「Frailty(フレイルティ)」に対する日本語訳です。「Frailty」を日本語訳では、「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などになります。
日本になかった定義でした。実は海外では大まかではありましたが定義さていました。
フレイルティ(フレイル)は1978年以前は高齢者全体を指していたようです。
1978年にはいるとアメリカ合衆国におけるFederalCouncilonAgingで
「75歳以上で日常生活に何らかのサポートの必要な集団」と定義されていました。
(あまり細かい内容ではないと思いますが…)
この定義づけをするのに、日本では
要介護な状態、要支援な状態、健康な状態を区分してある介護保険制度
つまり、「介護の見える化」ができていました。
簡単に言ってしまえば、介護の状態で考えてみると
要介護状態(介護が必要とされている状態)と健康な状態(介護は必要ではない状態=自立)の中間点で、
少し弱っている状態を指しています。
これが日本のフレイルです。
(ちょっと乱暴な表現…苦笑)
【フレイル促進の流れ】
2015より年厚労省は、フレイル(虚弱)を経て要介護に陥る高齢者が多いということを発信しています。
厚生労働省は2015年10月2日開催された社会保障審議会・医療保険部会において…、
2016年度から高齢者のフレイル(虚弱)対策に向けて、栄養、口腔、服薬などの面から、高齢者の特性にあった保健事業として、管理栄養士・看護師など専門職による相談・訪問指導など行うモデル事業を実施する。
75歳以上の高齢者は、病院に通う回数や入院日数が長くなり、医療費の高騰に大きな影響を及ぼしているため、高齢化がさらに加速度的に進行する中では、健康を守るための疾病予防や介護予防がこれまで以上に重要になっていく。
また、当時の厚生労働大臣(シオザキ氏)も、経済財政諮問会議において、
〇高齢者のフレイルに対する総合的対策
〇介護予防などのさらなる促進
などを表明しました。
公益財団法人 長寿科学振興財団により、介護予防・日常生活支援総合事業の根拠となっているようです。
【一言】
日本の高齢化社会のあたらしい概念です。
頑張ろう!老後!
頑張ろう!高齢者!
(そんな感じでしょうか…。)
フレイルは機会あるごとに綴っていきますね。