【介護保険証がない!】

娘さんは、申し訳なさそうに。
「私、仕事してるから平日はなにもできないの。」
「調べても具体的な介護手続き、よく分からないし時間かかりそう。」

「大事な介護保険証をなくすなんて…」

娘さんにとっては
介護保険証なくすなんて非常識と思われているのでしょうね。

しかし、高齢者のご家庭にはアルアルです。
普通すぎて驚きもしない日常的な話なのです。

よくある介護窓口や相談員の説明
介護保険サービスを使うには、未記載(介護度)の介護保険証を
申請書類に添付して出します。郵送でもかまいません…云々。

こんな説明、ナンセンス!
娘さんだって…チンプンカンプンになります。
「あー大変。」
になるでしょうね。

そんな時は
「大丈夫。介護保険証の再交付をしてから、介護申請しましょうね。」

で、すべて終わります。

【現れた高齢者】

1階の事務所にいるで娘さんは、
2階にいるお母さんに降りてくるようくるように
内線電話で話します。

どん!どん!どん!
がっつーん
どん!どん!どん!

2階から1階に降りてくる音
その音は、1階の工場すべてに響き渡り
テーブルにある金魚鉢の水さえも波をうっていました。

私の前に現れたのは

きゃしゃな、お母さんです。

【誰に相談していいの?】

村下さんの家は、お父さんとお母さんの二人暮らし。
1階は工場で2階は自宅となっているよくある町工場
工場の懐かしい油の匂いがします。
昭和の時代に日本の発展を支えてきた地域の会社さん。

 

5年前に左かかとの一部をなくし、左足は思うように曲げられず、
3年前から病院にもいかなくなり、
掃除も洗濯も…部屋の中は、片づけられず。

母親の状況を心配した娘は、

会社の同僚に相談。
「うちの会社が言っていたじゃない、仕事と介護の両立は包括支援センターに行けばいいのよ。」

そして、介護をうけている伯父や叔母家族に何気なく相談。
「そろそろ、うちの母も介護が必要だと思うの、誰に長丁場となる介護相談をしたらいいの?」

意外にも、同僚とか会社とは違う答え…、
誰に相談していいの?

【1本の電話】

ある日、伯父さんから電話がありました。
「先日の電話が気になって、お父さんかお母さんで悩んでいるんじゃないかと思って電話したんだけど。」
「数年まえに、お会いした仕事と介護両立のアドバイザーの先生」
「ちょっと相談にのってもらおうか?」

村下さんの娘
「うん」

次の日…
村下さん宅に訪問。

「介護サービスもうすぐにでも使いたいのです。」

お母さん
「どうしていいかわからなくて…」
「手続きだって大変だって聞いてます、私介護保険証ないの…」
でもどうしていいかわからないと涙目

私、
「大丈夫!あはは。」

「では、明日ハンコ用意しといてくださいね。」
「まずは介護保険の再交付から始めましょうね。」

伯父さんの一本の電話によって
悩みから解放された瞬間でした。

【介護保険証再交付】

次の日、雨…
まとめた書類に印鑑を押してもらうだけにして
10:35、村下さん宅訪問
11:00、区役所へ
11:40、村下さん宅再訪問

ピンポーン
「はい、介護保険証ね。」

再交付した介護保険証を手渡しました。

「えっ、えっ、えっっっ!?」

介護保険証をもった手が震えていました。
「あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・す」

目がまんまる
「こんな早く…。」

肩の荷がおりて

ほっとした感じでした。

ずーっと頭を下げてました。

私は、むっちゃ恥ずかしくなって
傘もささずにそそくさと退散退散

記憶にのこる、
介護保険証の再交付でした。

 

本日も貴重な時間、
ブログにおつきあい下さり、感謝申し上げます。

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このブログは、仕事と介護の両立応援ブログとして
おやの介護に直面されている方々向けになっています。
介護中度期・重度期の対応やその先などをブログにしています。
全て22年間の実話であり、現在も進行中です。
介護はケアマネがついていても混乱する時もあるようです。
あなたの自身の介護の参考やヒントになればと思います。

〈このブログ注意点〉
①時々脱線してしまうのが、たまに傷です。

②毎年のように介護保険サービスのルールや環境が変わります。
③一年前のブログを読んで介護サービスの活用は危険があります。

尚、登場人物の名前は仮称です。

~知っトク(得)セミナー開催~

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