【自慢のひとり息子】

トラさんは、息子と二人暮らし。
息子の勤めている会社はなかなか休みを取れない会社でした。
出世コースにのっていた息子をみていて
トラさんは、とても誇りに思っていました。

「俺は介護なんかされたくない、介護なんかするんだったら親と子の縁を切る。」
と、ニコニコ笑いながら話すのが口癖でした。

ある日
「介護になる前に、通帳みせろだとぉー?」
「介護になる前に、印鑑だとぉー?」
「介護になる前に、権利証だとぉー?」
「介護介護って、おおお!出ていってくれよ!」

当時、要支援1という軽度期だったトラさん
たった一人の家族

その一人息子に「でていけ」と言い放ち
別々に暮らし始めました。

あれから、7年。

 

【トラさんの親友】

今日から令和になったんだよ。

今日の天気を知るもの
今日のニュースを知るのも

今日の自分の服を知るのも

すべてホーム・ヘルパーさん。

いまでは、ほとんど目も見えません。

もともと声がでかい上に、耳が遠くなってきている
なにやら、自分の声が聞こえないと不安になってしまうようで
拡声器バリの音量で…渋いダミゴエ…。

補聴器は絶対に付けないのよ…

トラさん曰く
「世知辛(せちがら)い…世の中…しりたくない」、、、
らしいです。
(本当は、ピーピー雑音が入ってくるのでつけないだけ)

そんなトラさんにも親友がおります。
心を許し、静かにお話しをする親友。
その親友は、ベッドの横に添い寝している。
ぬいぐるみのワン吉。

今のトラさんは、寝たきりになっています…。

 

【親の介護で転職】

5年前、トラさんは、台風の日に2階の屋根に昇り台風対策をしていました。
突風が吹き、転落。
右肩骨折、右膝半月板・じん帯損傷などなど…。
介護生活が始まるきっかけにまりました。

当時息子は連絡を受け
直ぐに駆け付けたい…と思たったが…
海外で大きなプロジェクト案件の責任者を任され
現地入りしていた。
帰国できるような雰囲気ではなかったようです。

介護に理解ある会社を2年間かけて探したそうです。
(親の介護で転職100万人/年間)

【言葉がいらない介護】

 

7年ぶりの再会です。

黙って、ベッドに近づき
不自由になった左肩に優しく手をあてました。

トラさんの目に、泪

息子さんは、しばらくして出ていきました。

息子が傍にいてくれる…

もう、ひとりじゃない…
嬉しくて、人生に悔いが残らないって…

トラさんの目に、、、また泪

 

家族には、

家族だから、
言葉がいらない時もあるのです。

本日も貴重な時間、
ブログにおつきあい下さり、感謝申し上げます。

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このブログは、「介護の応援談」として
介護に直面されている方々向けです
その先、中度期や重度期の対応などをブログにしています。
全て22年間の実話であり、現在も進行中です。
あなたの介護の参考やヒントになればと思います。
そして、仕事と介護の両立にお役立て下さい。
しかし、時々脱線してしまうのが、たまに傷です。

尚、注意して頂きたいのは、毎年のように介護保険サービスのルールや環境が変わります。年を遡りブログを読んでの活用は危険がありますからお気を付けて下さいね。

※登場人物の名前は仮称です。

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